あなたも、知らないうちに虫を食べているかもしれません

ダイエットウィークの時に少し触れたのですが、原材料の表示を見る習慣が付いてきている方もおおいのではないかなと思います。

しかし、カタカナで書かれたよくわからない表示ってありませんか？

そのうちの１つ「コチニール色素」を今日はご紹介します。

 

日々の食生活において、私たちは無意識のうちに虫を摂取していることがあります。

特に加工食品に含まれる「虫由来の原材料」は、その存在が広く知られていないため、多くの人が気づかないまま摂取しています。

食品業界では、色や風味、保存性を高めるためにさまざまな添加物が使用されていますが、その中には虫から得られる成分も含まれています。

これらの成分は

「天然由来」

として記載されることが多いため、注意深く見ない限り、その正体を知ることは難しいと思います。

例えば、赤い飲み物やお菓子、アイスクリーム、リップスティックなど、私たちが日常的に使用する製品には、虫由来の色素が使われていることがあります。これらの色素は鮮やかな色を実現するために不可欠な成分とされており、長い歴史を持つ添加物として知られています。しかし、その製造過程を知ると、驚きとともに使用を見直すきっかけとなるかもしれません。

 

カイガラムシからとれる色素

「カイガラムシ」とは、小さな昆虫の一種で、特定の植物に寄生して暮らしています。

私の家の庭にもミモザの木があり、カイガラムシの撤去に毎年追われます(笑)　厄介な虫です。

しかし、カイガラムシから抽出される色素は古くから利用されてきました。

特に赤い色素として知られる「コチニール色素」や「カルミン酸」は、食品、化粧品、薬品に幅広く使われています。

カイガラムシ由来の色素は、人工的な着色料に比べて安全性が高いとされており、食品や化粧品の分野で人気があります。

主に、メキシコに生息するコチニールカイガラムシ、南ヨーロッパに生息するケルメスカイガラムシ、アジアに生息するカメムシ目カイガラムシが原材料になります。採取過程では多量のメスのカイガラムシを収穫し、粉砕や煮沸を通じて色素を抽出します。

コチニール色素が、アレルギー反応を引き起こす可能性があるというデータも出ているので、何がアレルギーの元になっているかわからない時は考慮した方がよい部分になってきますね。

コチニールカイガラムシとは？

赤色素としてよく使われる、コチニールカイガラムシ（学名：Dactylopius coccus）は、主に南米や中央アメリカの乾燥地域に生息する昆虫で、その雌虫から赤い色素を抽出します。コチニールという名称は、スペイン語の「cochinilla」に由来し、古くはアステカやマヤ文明でも利用されていました。最もよく利用され、メキシコ、ペルー、南スペインなどで養殖されています。

この色素は、カルミン酸という化学物質を含んでおり、水やアルコールに溶けやすいため、食品や化粧品の着色に適しています。具体的には、以下のような製品に使用されています：

• ヨーグルトやかまぼこの赤み

• かき氷のシロップ

• 飲料の鮮やかなピンク色

• キャンディやグミなどのお菓子

• 化粧品（リップスティックやチーク）

原材料表示をみると、コチニールと書いていますよ。

コチニール色素の最大の特徴は、その安定性と美しい発色です。しかし、原材料は「虫」です。

ベジタリアン・ウィーガンの方は要注意！

コチニールカイガラムシは、ウチワサボテン属のサボテンに取りつき、口吻を師管に差し込んで吸汁します。回ふぁら虫の仲間は、一度植物に取りつくと、ほとんどうごかず吸汁し続けるものが多く、無理やり剥がすと、口吻だけが残ってしまう種もあります。成虫になると、多くの種ではオスだけが羽が生えて飛ぶことができるようになります。

 

その他添加物や薬などに使われている虫由来の原材料例

虫由来の原材料は、コチニール色素以外にも存在します。以下は、食品、化粧品、薬品に使われている虫由来の主な原材料の例です：

1. シェラック（Shellac）

シェラックは、ラックカイガラムシ（Laccifer lacca）から得られる天然樹脂で、食品の光沢剤や木工用のニスとして使用されます。例えば、チョコレートやキャンディのコーティングに使われることがあります。

2. 蜜蝋（Beeswax）

蜜蝋は、ミツバチから得られる蝋で、食品のコーティングや化粧品（リップクリーム、ハンドクリームなど）に使用されています。特に自然派製品としてのイメージが強いため、多くの製品に含まれています。

3. カブトムシの幼虫由来プロテイン

近年では、昆虫食の一環としてカブトムシやコオロギの幼虫から抽出されたタンパク質が、栄養補助食品やスナックとして注目されています。

 

今日は、ちょっとぞわっとする、知らない間に摂取している虫の話でした。

 

知らない間にあなたの体の中に入っている、それが食品添加物です。

今日のAIのイメージ画、「知らない間に虫を食べている美少女」とプロンプト指定したのに出来た画像はバレバレですね……